結婚の専門家による「婚活コラム ココカラ」~結婚って何だろう?~

第27回 “最初から理想”の相手はいません

出会いの春、コロナ禍でも婚活に休みはありませんので結婚相談が増えています。

このところ多いのが、今まで婚活をしていなかった方からのご相談です。
なぜ結婚を考えるようになったのかを聞いてみると、「コロナ禍で人と会う機会が少なくなり、孤独を感じた」と言う方が多いです。

また、街コンやマッチングアプリ等で婚活している方からのご相談もあります。

ご相談の中で印象的だったのが、32歳男性の話でした。

この男性は、30歳までには結婚できるだろうと漠然と思っていたそうですが、結婚に繋がるような出会いがなかったため、30歳から婚活を始めました。

しかし、この2年間の婚活でわかったのは、理想の結婚相手と出会うことはなかなか無いということと、自分が思っていたほど女性から人気が無いということでした。

街コンやマッチングアプリで多くの出会いはありましたが、何度か会う機会はあっても交際にまで発展することはなかったそうです。

考えてみると、これまで会社や友人たちとの飲み会や、仕事でも女性と話す機会はあったのに何も起こらなかったとのこと。

婚活に真剣に取り組む必要があると思ったそうです。

婚活を始めると出会いが多くなるので、理想の相手との出会いを期待するものです。
また、出会いが多いと、色んな人と会ううちに自分に合う人がわからなくなるものです。

そこで『理想の相手』についてお話したいと思います。

婚活から結婚していく方をみていると、皆さん最初から理想の相手だったわけではありません。

「優しさや思いやり」「誠実さや真面目さ」「気が合うとか居心地がよい」といったように、なにかひとつでも『いいなぁ~』と思うところがあれば会ってみる。
そして、何度か会ってみて、『いいなぁ~』という感情が多くなってくると、交際に発展します。

お互いに必要な人になっていくことで、理想の相手になるのです。

最初から理想の相手はいないと思って婚活してみてください。
出会いとは、ちょっとした『いいなぁ~』から始まります。

出会いを大事にしようとするだけで、あなたの婚活は変わってきます。
理想の相手を探すより、ひとつでも『いいなぁ~』と思う人との出会いを大事にしてくださいね。