結婚の専門家による「婚活コラム ココカラ」~結婚って何だろう?~

第30回 婚活イベントに参加する皆さんへ

長野市主催の体験型婚活イベント『ながマリ』が始まりました。
令和3年度は、年5回開催します。
コロナ禍で、昨年はオンラインのイベントが多かったのですが、今年は感染予防を徹底した上で、対面式での開催ですので、楽しみにしていた方が多かったと思います。

1回目はスポーツの秋にちなんで『スポ婚レクリエーション』と題し、ある程度の距離を保っていても、一緒に体を動かしながらコミュニケーションがとれるように、男女ペアやグループで競争するゲームをしました。
運動ができるラフな服装で参加しているので、皆さんリラックスした様子で体を動かしていました。
ゲームをしている時は楽しんでいるようでしたが、隣に異性がいても会話している姿はほとんど見られません。
しかし、1対1で話す時間になると皆さん楽しそうにおしゃべりしています。
ひとり3分程しか話はできませんが、会話の時間を決められると安心して話ができるのでしょうね。

イベントの最後は連絡先交換タイムでしたが、しばらくの間は誰も動きませんでした。
大勢の人が見ている中で、行動を起こすのはとても勇気がいることですが、ここで動かなければこの日の出会いが全く無駄になってしまいます。

そんなことを心配していると、動き始めたのは女性の方からで、男性のところに行き連絡先を交換していました。
今は男女の差がなくなっていますので、必ずしも男性から声をかけるものではないのかもしれませんが、勇気を出して積極的に動いてくれた女性たちに感謝です。
この日のマッチングは6組。
また、マッチングをしていなくても連絡先交換した人達もいますので、交際に進んでほしいと願っています。

婚活イベントのような大勢の人が集まる場は、それだけ多くの出会いがあると思われますが、実は婚活の中でも一番ハードルが高いのです。
参加者が多いほど、競争率が高くなるからです。

周りの人達と同じような行動をしていては印象が薄くなり、なおかつ2~3時間の出会いの間に、内面を知ることはとても難しいので、外見だけで決めてしまうことが多いのです。
だから、選ばれる人が集中してしまい競争率が高くなるのでマッチングするのは難しく、マッチングしても内面を知らないので、会ってみたら思っていた印象と違うなんていうこともあります。

しかし、外見にとらわれずに色んな人に興味を持ってみると、本来はタイプではない人が意外とピタッと合うと感じることがあります。
多くの人と出会えるメリットはそこにあります。

出会いがあれば自然と交際から結婚へ進展するほど、婚活は簡単ではありません。
婚活イベントはその日限りの出会いなので、気軽に楽しめても、せっかくのチャンスを逃しているのでは結婚どころか恋愛もできません。
『ながマリ』では、参加者をサポートしてくれる方や、イベント前後に個人的に相談ができますので、アドバイスをしてもらうことをおすすめします。

今後も『ながマリ』だけでなく、各地でイベントが開催されていますので、多くの出会いの中から自分に合うタイプを探してほしいです。
婚活イベントは、普段の生活では出会えない異性と出会う特別な場です。
目の前にあるチャンスを逃さないように、もっと自分に自信を持って積極的に行動してみましょう!