結婚の専門家による「婚活コラム ココカラ」~結婚って何だろう?~

第33回 未来を創るのは今

春の花々が咲く頃になると、婚活を始める方からのご相談が増えてきます。

しかし、長野県世論調査協会が、2021年6月~8月に県内在住の18歳以上、800人を対象に実施した、『家族』に関するアンケート調査の結果に衝撃を受けました。「家族を持たず一人で暮らしていくのもよい」と答えた方が51.1%で、前回2016年の調査より11.7ポイント上昇し、初めて50%を超えたというのです。

最近、『30歳までに結婚したい』と思う20代と、『将来ひとりでは不安』と思う40代以上のご相談者が多いのですが、この背景には、30代の『生涯独身で良い』という考えがあるからなのだろうか?と、世論調査の結果から感じました。

また、世論調査結果によると、「夫婦の間でよく話す」と答えた方が半数と、減少しているそうですが、その一方で、家庭時間を大事にしようとする新しい家族の姿が見えてきたという報道もありました。

新型コロナウイルス感染症の影響で生活スタイルが大きく変わったことにより、家族と過ごす時間が「増えた」と答えた方は15.1%で、家庭が一番居心地の良い空間にするために、お互いに協力し合うことを心掛けている夫婦が増えている様なのです。

そこで、結婚するかしないかを決める前に、『結婚』についてもっと知ることが大事だと思います。

ただ漠然と『結婚』を考えるのではなく、結婚前からお互いに「結婚したらどんな生活をしたいのか」を話し合い、結婚後を見据えた交際をして欲しいです。

 

最近結婚を決めた、とある二人は、趣味や生活感は違ったものの、意見が違っても思っていることを二人でしっかり話し合えたことが結婚を決めた理由だと話していました。
二人とも仕事に熱意を持っていたため、将来の事も考えた結婚をしたいという意思を持って、婚活をしていました。
しかし出会う人は、結婚後のビジョンをあまり持っていない人ばかりで、結婚を考えられる人はなかなかいなかったといいます。そんな二人が出会い、早い段階から結婚後のライフスタイルの話をしていたので、交際を経て、順調に結婚を決めることができたのです。

新しい家族の姿になってきたことで『結婚』の考え方も変化しています。
家庭が一番居心地の良い空間にしたいと最初から思っていれば、夫婦の会話が減ることはないでしょう。

「結婚して良かった」と思えるように、二人で努力するのが『結婚』です。
理想の人との結婚よりも、自分のことを一番理解してくれる人との結婚が幸せな結婚かもしれません。

今は一人の方が気楽で良いと思っていても、40代になるにつれて、気持ちが変わってくることが多く、50代60代になって、一度も結婚しなかったことを後悔している方も多いのです。

 

結婚には時期があります。
20代から将来はどうなっていたいのかを考えてみてください。

未来を創るのは今なのです。