結婚の専門家による「婚活コラム ココカラ」~結婚って何だろう?~

第37回 結婚を考えるきっかけは周囲の後押しも必要かも

新しい1年が始まりました。

昨年は残念ながら新型コロナウイルスが収束する兆しはみられませんでしたが、感染者が増加しても行動制限がなかった事で、婚活イベントは各地で開催されていました。年が明けてからも、イベントから順調に交際しているという報告を数多くいただいています。

皆さんは良い出会いはありましたか?

 

 

昨年の婚活イベントで、婚活は初参加だという40代女性からこんな話を聞きました。

結婚したいともしたくないとも思わずに、ただ普通に生活をしていました。
周囲で結婚する人がいても影響されることなく、家族からも結婚への圧が無かったので結婚を意識することもなく、ひとりで生活する不便さも感じていませんでした。

しかし40代半ばになり、体力の低下とともに仕事への意欲も薄くなってきた時に、初めて自分の将来の事を考える様になりました。

『ひとりでは寂しいかも』

 

『生涯ひとりで生きて行こう』と決めていた訳ではありません。

どこかで自然に結婚するのだろうと思い、普通に生活をし、気がついたら40代半ばなっていました。
そこで初めて婚活の場に来てみたものの、とても居心地が悪く『こんな事ならもっと若い時に婚活すれば良かった』といいました。

初めての婚活が女性にとって結婚への意欲を無くしてしまうのではないかと心配になりました。

そこで、20代30代の結婚と同じ様に考えないで、自分には『どんな結婚生活が良いのか』を先に考えるように、女性のための婚活方法を話しました。

 

結婚して生活が激変するのは大変なことです。

今までひとりで自由に自分時間を過ごして来た訳ですから『苦労』と感じる結婚では、長続きは難しいかもしれません。

 

 

長続きするためには、相手に多くを求めないことが大切です。

結婚するのなら、外見がタイプで、趣味が同じで優しくて思いやりがあって、年齢が近くて自分よりも学歴や年収が高く尊敬できる人なんて言っていることを良く耳にします。

相手に求めることはこれで大丈夫ですか?
大事な『生活感』があまり見えて来ないと思いませんか?

 

一緒にいて楽しいとか、楽だということをお互いに共有できる相手が理想だと思います。
お互いに依存せず、相手が楽になるようなことをしてくれる人と一緒にいたら、結婚して良かったと思えるでしょう。

結婚後も同じペースで歩める人と、仲良く年を重ねる努力をすることが幸せな結婚なのではないかと思います。

『そんな人と出会うために婚活をする』ようにアドバイスをしました。
居心地が悪いと思った婚活も、目指す所が分かると勇気が持てた様子でした。

 

それにしても、「結婚するかしないかは本人の自由」といわれていますが、普通に生活をしていて気がついたらこの年になっていたという人は意外に多いのです。
勿論結婚は本人の意思で決めるのですが、結婚を考えるきっかけを作るには、周囲の後押しが多少必要なのかもしれません。

年を重ねるごとに1年が早く感じるといいます。
年の初めだからこそ、『どんな1年にするのか』を考えてみて欲しいと思います。