デートスポット アーカイブ

ユニークなお顔の守護神と出会う、大岡デート【芦ノ尻道祖神】

国道19号線から、まわりの山々を見下ろすほどの標高832m地点までぐんぐん上り、辿り着くのが毎年1月7日に「芦ノ尻道祖神祭り」が行われるスポットです。高台の小さな公園のような芦ノ尻広場には、5台ほどの駐車場や腰掛石もあり、山国の文化に触れるドライブデートにおすすめのスポット。

いくつか石碑がある中にどっしりとおわすのが県指定無形民俗文化財でもある「芦ノ尻道祖神」です。この文化財は芦ノ尻の人々が無病息災や豊作を祈念して、毎年1月7日に家々の松飾りやしめ縄を持ち寄って石碑に飾りつけたもの。やさしくも厳しくもあるようなお顔と独特の迫力は、まるで神様に直面したかのよう。

近くに寄ってみると神面は目・鼻・口・まゆげ・口ひげ・あごひげなどの顔パーツはもちろん、お神酒樽や三つ重ねの酒杯、肴(鯛)にいたるまでのすべてが松飾りやしめ縄でつくられ、地域に伝承される文化を肌で感じることができます。かつて長野冬季オリンピックの開会式で採用され、全世界に披露されたことも納得です。

一方、神面のまわりには大小さまざまな石碑が立ち、中にはほっこりとした雰囲気を醸し出す夫婦のような道祖神も。道祖神は「村や町に邪気や悪霊が入るのを防ぐ」「夫婦円満」「子孫繁栄」「縁結び」など多彩なご利益があるといわれるため、せっかくならふたりの縁もお祈りを。

芦ノ尻広場は北アルプスの絶景スポットとしてもおすすめの場所。天気が良ければ、常念岳や燕岳、五竜岳など雪化粧した壮大な北アルプスの眺望を楽しめることも。青い空と白銀の山々が織り成す感動的な大パノラマは、信州ならではの名物。天気予報をチェックしながらデートの計画を立ててみては。

ちなみに国道19号線沿いの道の駅「長野市大岡特産センター」にも道祖神が!特産センター内の食堂では、手打ちそばや昔ながらのおやきも味わえるので、大岡地域の食文化を満喫するのにもピッタリです。周辺地域の文化や歴史、人々の想いを五感で感じ、ひとまわり成長するような大人のデートはいかが。

COLUMN

芦ノ尻道祖神祭り 毎年1月7日開催

[県指定無形民俗文化財]

芦ノ尻の各戸から持ち寄ったしめ縄で石碑に神面を飾りつけ、翌年の1月7日までの新たな1年間の守護神をつくる奇祭。1年間の守護役をつとめた神面は、夜のどんど焼きの火とともに自然にかえると言われています。また、もとは15歳になった若者が若い衆の仲間入りをする祭事でもあったそう。時代とともに祭りの原形は変わっても、芦ノ尻の人々の情熱や文化を伝承する想いがあふれる由緒あるお祭りです。

 

基本情報

芦ノ尻道祖神
所在地:長野市大岡丙
お問い合わせ:026-266-2121(長野市大岡支所)

【地図】