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第3回ワークショプ(後半) 子どもの未知の力を引き出す「信州やまほいく」
第3回ワークショップ後半は、「信州やまほいく」をテーマに、長野県の自然保育普及推進員で戸隠保育園の元園長の水野辰也さんから興味深い話をお聞きしました。
信州の雄大な自然の中で、子どもが持つ未知の力を引き出す保育のことを、長野県では「信州やまほいく」といいます。
長野県は、県土の78%が森林で、全国に誇る豊かな自然があるため、幼少期にその環境の中で自然体験をすることで子どもの可能性を伸ばしていきます。
現代社会では、IQでは計ることのできない力=非認知能力が重要視され、子どもたちが大人になるころには、今ある職業の60%がなくなるという予測もされています。「信州やまほいく」では、そんな世の中を生き抜くため、「自分でなんとかしていく力」や「人間がもともと秘めている力」を伸ばします。自然の中では、すべての子どもに主役になるチャンスがあります。五感をフル活用し、自由に試行錯誤して思いっきり遊ぶことで、知的好奇心や自己肯定感の向上と、健康で丈夫な身体、豊かな感性をはぐくみます。また、自然体験をとおして、命と食の大切さを学び、友達と協力する活動をとおして、コミュニケーション能力を伸ばします。
「信州やまほいく」は、長野県から認定を受けた団体で行っています。2019年11月現在、長野県内に210もの認定団体があり、その数は今も増え続けています。「信州やまほいくの郷」のホームページでは、随時認定団体の活動が更新されています。保護者は干渉しすぎず、子どもたち自身のルールを理解し、安全に配慮しながら、温かく見守っています。
<参加した学生の感想>