結婚の専門家による「婚活コラム ココカラ」~結婚って何だろう?~

第26回 家庭への意識が変わる時代に

コロナ禍で新しい生活様式になって変化したことのひとつに、家に居る時間が増えたことがあります。

現在は、結婚しても夫婦共働きが普通ですが、依然として家事や育児は女性の負担が多く、男性は女性と比較すると家のことに関わる時間が少ないようです。

しかし、コロナ禍でテレワーク勤務となったり、出張等がなくなったことで、男性も自宅に居る時間が増えると、当然のように家事や育児をする必要に迫られます。

以前なら「たまの休みなんだからのんびりさせてほしい」と言えたのでしょうが、今はそんな言い訳もできません。

コロナ禍で、一時は離婚する夫婦が増えたことが話題になりましたが、男性の家事や育児への積極的参加といった家庭への意識の変化によって、円満な家庭が増えていると思います。

 

こんな話は婚活に関係無いと思いますか?

 

婚活している男性の多くは、結婚後の生活をあまり想像していないように思います。

理想の人と出会い、交際して結婚できるように日々努力していますが、結婚後女性が仕事を続けることについてどんな考えを持っているのかお聞きしてみると、20代男性の中には「結婚後も女性には仕事を続けてほしい」という思いから、家事や育児を協力するつもりなので、料理や洗濯・掃除は日頃から自分でしていると言う人がいます。

しかし、男性の多くは「女性が仕事を続けたいなら続けてもらっても良い」くらいにしか考えていないのです。

そういった方は、相手の仕事に理解を示しているのではなく、結婚によって自分の生活環境を変えることは考えていませんから、交際中は良くても結婚したら女性はがっかりしてしまいますね。

女性も男性も結婚したら生活環境が大きく変わるということを想定しておいてくださいね。

一生懸命に外見を磨いて、センスの良い会話や喜ばれるデートコースを考えることはもちろん大事ですが、結婚後の生活を想像してみることで、結婚生活に大切なことが見えてくると思います。そうすると、自然と婚活も変わってくるのではないでしょうか。

幸せな結婚生活とは、お互いに必要な存在であることです。

結婚した女性たちから聞かれることは、「私が仕事で遅くなる時は、彼がご飯を作ってくれるから助かります。休日は二人でゆっくり過ごすことを楽しみに仕事をしています。」とか、「洗剤やトイレットペーパーの補充を私はしたことがなく、いつも細かい所まで気配りをしてくれて、彼と結婚して良かったと感じています。」というようなおのろけです。

婚活している今だからこそ、どんな家庭を築きたいのかをしっかり考えてほしいです。そして、結婚後のビジョンを持っている男性は、女性から安心や信頼感を得られます。

「結婚して良かった」と思えるような婚活をしてください。