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バーチャル砲術体験で相手のハートも射止めちゃおう【松代藩 文武学校】

安政2年(1855)に開校した文武学校は、松代藩士の子弟たちが文学や柔術、弓術などを学んでいた場所。ほぼすべての建物が開校当時の位置に現存している日本唯一の藩校で、国の史跡にも指定されています。しかも2020年10月にリニューアルオープンし、体験型のコンテンツも新設!歴男&歴女のカップルはもちろん、歴史は苦手というカップルも楽しく学べ、デートにもおすすめのスポットに。立派な冠木門をくぐってさっそく中へ行ってみましょう。

 

最初に向かうのは一番大きな建物の「文学所」。入るとすぐに「大広間」が広がり、ここはいわゆる江戸時代の学校の大講堂。広間の片隅に置かれた二人掛けのベンチに座り「ガイダンス映像」というボタンを押してみると、目の前の障子が巨大スクリーンに!人物の影絵なども現れて、まるで当時にタイムスリップしたかのような気分で文武学校の歴史を学べます。仲良くベンチに座って、約8分間の映像トラベルデートへ出発。

 

大広間の隣には「台所」もあります。ここは湯茶や食事の準備をするための炊事室。午前から午後まで通し稽古が行われるときには「豆腐汁」という味噌汁が用意されて配られたそう。その様子もちゃんと再現されています。建物の西側には「御役所」と呼ばれる学校の管理を担当する藩の役人がいた場所があります。ここでは通知文の作成や稽古の日程調整など、事務作業が行われていたそう。建設時の絵図を見ると役職によって部屋がわかれていたこともうかがえます。

 

次は文学所の最も奥の部屋へ。ここは「御居間(おいま)」と呼ばれる文武学校に来る藩主のための場所。ほかの部屋とは壁土の色が違っていたり、柱に釘隠しがあるいわゆる“御殿様仕様のお部屋”です。実はここで2021年の11月より「着付け体験」ができるように!お殿様やお姫様の衣装が無料で着られて、御居間で記念撮影もOK。信州松代藩十万石のお殿様とお姫様になりきってぜひ撮影を。SNS映えはもちろん、結婚式のツールでもふたりの想い出写真として使えそうです。ちなみに衣装は1週間ごとに変わり全3種類。繰り返し訪れて、いろいろな衣装バージョンで撮影するのもおすすめです。

 

次は文学所を出て弓術の稽古場として建設された「弓術所」へ。気持ちが引き締まるような凛とした空間が広がり、映画やドラマの撮影にも使われる場所です。ちなみに事前申込みすると弓道や古武道の体験も可能。かつて礼儀作法を重んじる弓術は、松代の武士にとっても特別な武芸だったそうですが、現代でも礼儀作法をきちんと身に付けたカップルになれたら、さらにお似合いのふたりになれますね。

 

最後に向かったのは「柔術所」。かつては板の間の広い道場だったのですが、リニューアルした際にバーチャル砲術の体験所に一新!室内に入ると巨大なスクリーンがあり「火縄銃」「スペンサー銃」「臼砲(きゅうほう)」の3種類を体験できるという注目スポット。しかも、火縄銃などは本物と同じサイズや重さに。撃ち方もかつての方法になぞらえているので、リアルな体験ができる全国でここにしかない場所です。

 

さっそくスタートボタンを押して戦国時代に日本に伝わった「火縄銃」に挑戦!体験用の銃を手にすると、ずっしりとした重さがあります。当時のように1発ごと弾丸と火薬を銃口から詰めて射撃へ。銃の扱い方は、目の前のスクリーンに登場する先生がちゃんと教えてくれるので安心です。弾丸を詰めて銃を構えると、スクリーンには当時松代藩が西洋砲術の稽古を行なっていた「西越角場(にしこしかくば)」が現れ、約50m先の的を狙います。

 

見事に的を射ると「当たり」「あっぱれ」の文字が。一方で、的を外すと「未熟者」と叱られてしまいます。50m先の的が相手のハートだと思って狙えば、集中力もUPして一発で命中できるかもしれません。リニューアルした文武学校で「学び」の大切さやおもしろさをふたりで体感して、将来はこどもを連れて、家族みんなでまた来たい場所です。

基本情報

文武学校
所在地:長野市松代町松代205–1
開館時間:4月~10月まで 9:00~17:00(入場16:30まで)
     11月~3月まで 9:00~16:30(入場16:00まで)
料金:一般400円/小中学生100円
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)
駐車場:真田宝物館駐車場 普通車約70台(無料)
お問い合わせ:TEL 026-278-6152

【関連リンク】
松代藩 文武学校 <真田宝物館ホームページ>(外部リンク)
https://www.sanadahoumotsukan.com/facility_detail.php?n=3

【地図】